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【歴史:『1370年10月2日、ベルトラン・デュ・ゲクランの王軍司令官任命を見守るフランス宮廷』】

1370年10月、シャルル5世から王軍司令官を象徴する剣を授かり、フランス王軍司令官に任命されるベルトラン・デュ・ゲクラン。その任命式を描いた一場面です。 中世フランスの名将デュ・ゲクランは、百年戦争初期、エドワード黒太子の活躍によって優位に立っていたイングランドに対し、フランスを逆転へ導いた英雄です。 当時のフランスは、ポワティエの戦いで国王ジャン二世がイングランド軍の捕虜となり、王太子シャルル(のちのシャルル五世)が苦しい国政運営を担わなければならない危機にありました。やがて王となったシャルル五世は、武勇と知略を兼ね備えたデュ・ゲクランを見いだし、絶大な信頼を寄せます。二人はまさに二人三脚で、劣勢に陥っていたフランスの立て直しを進めていきました。 デュ・ゲクランは若い頃から大胆な武勇で知られていました。1350年、イングランド軍に占領されたグラン・フジュレ城では、30人余りの部下を木樵に変装させ、薪を担いで城内へ侵入させます。そして守備兵の隙を突いて城を奪取するという奇襲を成功させました。 その後も、弟を捕らえたイングランド軍の陣地へ自ら乗り込み、敵将との決闘に勝利するなど、勇敢な活躍を重ねて名声を高めていきます。 1366年には、各地で失業していた傭兵たちをまとめてカスティーリャへ遠征し、エンリケ・デ・トラスタマラを支援しました。しかし、エドワード黒太子が率いるイングランド軍とのナヘラの戦いで敗れ、捕虜となります。これは黒太子にとって最後の輝かしい勝利となりましたが、その遠征は彼の勢力を大きく消耗させることにもなりました。一方、デュ・ゲクランは莫大な身代金を調達して解放されると再び軍を率い、ついにペドロ一世を破ってエンリケを王位につけます。 一方、エドワード黒太子は、この遠征で大勝を収めたものの、病に苦しむようになり、その後は第一線から退いていきました。こうしてスペイン戦線は、黒太子からデュ・ゲクランへと、百年戦争を代表する英雄が交代する転機となったのです。 デュ・ゲクランの軍事的才能を高く評価していたシャルル五世は、身代金の支払いにも多額の資金を提供し、帰国後には彼を王軍司令官に任命しました。シャルル五世の戦略とデュ・ゲクランの用兵は見事にかみ合い、各地でイングランド軍を打ち破ります。エドワード黒太子の時代に失われたフランス領は次々と奪還され、百年戦争の戦局はフランス優位へと大きく傾いていきました。 奇策を駆使する知略、敵陣へ乗り込む大胆さ、そして敗北しても再び立ち上がる不屈の精神。シャルル五世の厚い信頼に応え、イングランド優勢だった戦局を覆したデュ・ゲクランは、中世フランスを代表する名将の一人です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●ちなみに、デュ・ゲクランは、美男子とは程遠い風貌だったと伝えられています。年代記には、小柄でがっしりとした体格に、熊や野猪を思わせる荒々しい容貌の持ち主として描かれています。 ●デュ・ゲクランについては、佐藤賢一さんの『双頭の鷲』という小説がありまして、これがなかなか面白いです。

ぴくたーちゃん
ぴくたーちゃん

わーい!このお城の儀式シーン、細かくてきれいだよー!色も鮮やかでかっこいい雰囲気たっぷり!でもちょっと昔話っぽくて新しさは少なめかも… 全体的に素敵な絵だね!

シリーズ
【歴史画】

その場にいた誰かの視点で歴史的瞬間を描くシリーズ。 一応時代考証頑張ってます。

【黄金の陶酔:承認―夢の女神ソムニア】
7
【黄金の陶酔:解放―死の女神ネクロリア】
11
【黄金の陶酔:熱中―鍛冶の女神アリストリア】
9
【白銀杯亭名物――エレウセリオンの風景】
11
【黄金の陶酔:慈愛―海の女神ネレイア】
3
10
【黄金の陶酔:芽吹き―花の女神エフロネア】
12
【黄金の陶酔:音色―音楽の女神アウレリア】
8
【メメントモリー死の女神ネクロリア】
9
【コンコルディア広場の戦い②突進―光の女神ルミナリア】
9
【夢の女神は眠らぬ街に現れる ―夢の女神ソムニア】
2
10
【神炉の炎は、絶望を焼き払う―鍛冶の女神アリストリア】
8
【コンコルディア広場の戦い―光の女神ルミナリア】
10
【イル・ミラージュ:隊商門―エレウセリオンの風景】
8
【神墜とし―復讐の女神レクシア】
8
【習作:巨大ヒーロー】
7
【破滅の狂想曲―音楽の女神アウレリア】
9

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それはちょっとさぁ……。

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