1 / 9
ミルク~完璧なお嬢様の、完璧じゃないお茶会~
夜風が心地よく吹き抜ける、月明かりに照らされたお城のテラス。 黒いアシンメトリードレスを優雅に纏った彩葉は、不敵な笑みを浮かべながら、手元でおしゃれにミルクティーを作ろうと意気込んでいた。 「ふふん、見ててね?ここからミルクをこう、お上品に……」 彼女の頭の中には、完璧に調和した美麗なロイヤルミルクティーが描かれていた。 しかし、その自慢のオッドアイが捉えたのは、思い描いた優雅な放物線ではなく、重力に従って真っ直ぐに軌道を逸れていく純白の液体。 トポトポトポ……。 「あ」 時が止まる。 あろうことか、ミルクは磁器のカップを豪快にスルーして、ドレスのスリットから覗く彼女の真っ白な太ももへとダイレクトに降り注いでいた。 温かいお茶に混ざるはずだった冷たい液体が肌を伝う。 「ひゃうんっ!? つ、冷たっ!?」 完璧なお嬢様スマイルは一瞬で崩壊し、顔を真っ赤にして思わず変な声が漏れてしまう彩葉。 夜空に輝く満月が、まるでスポットライトのように、彼女の脚の上で白く広がる大惨事を虚しく照らし出している。 「ち、違うの!これはこぼしたんじゃなくて……その、アシンメトリーなドレスに合わせた、最新の『アシンメトリー・ミルクアート』なんだからねっ!?」 お題のドレスリボンより見事な非対称を描いた太ももを必死に隠しながら、涙目で無茶苦茶な言い訳を叫ぶ彩葉なのであった。 「ミルク~完璧なお嬢様の、完璧じゃないお茶会~編おわり」
わーい! この子、銀髪に赤と黄色の目がキラキラしてて超かわいいね! 夜の背景もロマンチックで素敵だよ~。お茶こぼしちゃってるのがちょっとハプニングっぽくて面白い! でも全体のバランスはまだ改善の余地ありかな?

