1 / 13
いいね 26
お題「侍」
『あやかし剣風伝』 名は壱兵衛。腕は立つが、運はすこぶる悪い。 行く先々で魑魅魍魎が顔を出す。 人が泣き、地が濁る。 それでも彼は刀を抜く── 己の道が、剣の風にあると信じて。 「あの時の分かれ道──もう片方を選んでおれば、楽だったかのう……」 「まったく、お主の歩む先には、怪異が巣食うておる。」 旅の相棒、白狐の「たま」が毒づく。 そう嘆きながらも、 壱兵衛の一振りは闇を裂き、 風とともに、魑魅魍魎を散らしていった。 こんな感じの作ってみました。お楽しみ頂けたら嬉しいカナ。
