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夜空のスパイラル・ダンス/スマホ壁紙アーカイブ
【夜空のスパイラル・ダンス】 ある晩のことでした。 白い花が咲きほこる丘のうえで、ひとりの女の子が空を見上げていました。 「今日は、なんだか空がいつもとちがう……」 そうつぶやいたそのときです。 夜空のまんなかに、くるくる、くるくる、 星たちが円をえがいて踊りはじめたのです。 まるで、空のバレエ。 星のひとつひとつが、光のドレスをひるがえして、 音のない音楽に合わせて舞っていました。 女の子は、じっと見つめました。 見ているだけで、胸のなかがふわっと温かくなりました。 「これは、わたしのためのダンスなのかな?」 星たちはなにも答えません。 でも、くるくるまわりながら、やさしく微笑んでいるように見えました。 やがて、星の輪はすこしずつほどけていき、 空はまた、しずかで青い夜に戻りました。 けれども、女の子の胸のなかでは── いまもまだ、スパイラル・ダンスがつづいています。 そっと、やさしく、くるくると。
