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True Grand finale
エルフの遺跡の地下大聖堂には呪いを解くことができる祭壇があると言われる。エルフの少女エメラルダは父の書物を整理していたら手にした人間を狂わしてしまう、呪われた聖剣が全ての元凶だと知ってしまい、たった一人で大聖堂へと向かうのだった。 ①②③長女エメラルダ(16)「ここが地下大聖堂…私達の村を襲い、お父様お母様の命を奪った、そして主や四大精霊様をも巻き込んだあの戦いの全ての元凶…終わらせよう!あの黒幕の人間が持っていたこの呪われた聖剣を浄化し封印しなければならない!さぁ、呪われた聖剣よ、その正体を現したまえ‼️」 我を呼び覚ましたのは貴様か?私はかつてこのエルフの地で繁栄していた王国の国王、突然のクーデターで人間共に処刑されてしまったが、私は死ぬ直前に私の魂から聖剣に呪いをかけたのだ!その剣を手にした者は悪の心が芽生えるようにと…だがそれは欲望に塗れた人間の手に渡ってしまい、エルフ族を絶滅させたドラゴン召喚を招いてしまう大誤算となってしまった…しかしエルフ族に生き残りがいたとは… ④エメラルダ「あ、あなたが全ての元凶だったのですね…あなたのやったことは私の大切な家族や村を狂わし、決して許されることではありません!しかし同じエルフ族として一定の敬意を表します!あなたも被害者、人間を憎んでいたのですよね?人間から始まったのですよね?」 面白い小娘だ!復讐すべき相手を前に跪くことができようとは…全てお見通しか…どうやら私の役目はこれで終わりのようだ…漸く長年の呪いから解放される…そこの魔法陣に貴様の両親が残したエルフ族の伝説の祈りを捧げよ!さすれば呪いは消え、聖剣は永久に祭壇に封印される! ⑤エメラルダ「呪われた聖剣よ、エルフ族の末裔、このエメラルダの名の下より穢れを祓い、永久に封印されよ!」 小娘よ、礼を言うぞ、これで私も漸く妻や娘の元へ行けるのだな…エルフ族の未来を頼んだぞ…… 気がついた時には呪いの解かれた聖剣が祭壇に封印され、魔法陣も消えていた。祭壇には初代エルフ族の国王とその家族の名前が彫られていた。 ⑥エメラルダ「お父様、お母様、エルフのみんな、これで本当に終わったんだね…私達はもう二度と争わなくていいんだね?」 これでエルフ達の長い戦いが終わりました。聖剣が祭壇にある限り二度と人間とエルフが争うことはないでしょう。