露出する心、隠された欲望
写真を学ぶ副業として、彼はあるモデルスタジオのアルバイトに応募した。 報酬はないどころか、交通費すら自己負担という条件だったが、そこには彼の興味を惹く理由があった。 噂では、有名な女優やモデルたちが素性を隠して、内に秘めた本性を露わにする撮影会が行われているというのだ。 しかし実際にスタジオへ赴くと、そこで待っていたのは犬や猫の写真撮影を依頼する客ばかり。 期待とは裏腹な現実に幻滅しつつも、動物好きの彼は写真の練習だと割り切って働き続けることにした。 ある日、スタジオへ向かう途中、見慣れた女性の姿が目に入った。 高嶺の花として名高い、彼の勤める会社の女性社員だ。 彼女も動物の写真を撮影するのだろうかと思案しながら、スタジオに足を踏み入れる。 撮影準備に勤しむ彼の前に、突如としてその女性社員が現れた。 驚くべきことに、彼女の身をまとっているのは薄手の全身タイツ。 僅かに透ける素肌と、ボディラインを際立たせるデザインに、思わず目を奪われてしまう。 自分の存在に気づいていない彼女は、そのまま撮影を頼んできた。 プロとして振る舞おうと努めつつ、内心では興奮を抑えきれない彼。 精一杯の集中力で、彼女の美しさを写真におさめていく。 上々の出来栄えに満足する彼に、彼女はさらなる要望を告げた。 「もっと大胆な写真も撮ってみたいの」 予想外の申し出に、彼の鼓動は高鳴るばかりだった。