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南国の熱に溶かされて………。『霧島 ◯耶』
沖縄の海を望む、静かなリゾートハウス。 誰にも邪魔されない二人きりの時間に、霧島紗耶はいつもの穏やかな表情を少しずつ崩していく。 髪に飾ったハイビスカス。窓から差し込む眩しい陽射し。 南国の暑さのせいだと言い訳するには、互いの距離はもう近すぎた。 「ふふ……私たち、何をしに沖縄まで来たのかしらね……」 外には青い空と海が広がっているのに、二人は一歩も部屋を出ない。 沖縄で過ごしたあの日――いちばん熱かったのは、きっと南国の陽射しではなかった。
