冒険者の必需品、二本入りですぞ!
賢者学院、調理栄養学科の実習室。 「野外生活では、食事だけでなく、衛生や身の回りのことも大切です!!」 チェルキーは、テーブルいっぱいに並べられた物資を前に、元気よく説明を始めた。 缶詰に堅焼きビスケット、金属製のカップと食器、携帯用の調理道具。石鹸にタオル、包帯まで、野外で必要になりそうな品々が整然と並んでいる。 「これは野外演習用の生活パッキングです!! 購買部でも扱っていますけど、今日の実習を参考に、自分でも必要な物を選んで用意できるようにしてくださいね!!」 実に頼もしい。さすがは調理栄養学科の助教である。 ……ただし。 テーブルの隅には、白い円筒状の物が二本、どん、と置かれていた。 シャーリーはその一本を持ち上げ、くるりと回して眺める。 「ふひひ……チェルキー先生、これはまた、ずいぶんと実用的な品ですな。いえ、必要なのはわかりますが……」 「はい!!必要な物です!!食べる事と対になります!!」 「それは確かにそうですな、先生……」 「野外では、必要なときにすぐ手に入るとは限りませんからね! 一回の任務に二本はあった方がいいですね!!」 「なるほどなるほど。備えあれば憂いなし、というやつですな。ふひひ……」 シャーリーが妙に納得した顔でうなずいていると、その足元ではケティが残った一本に手を伸ばしていた。 ころころ。ころころ。 床へ転がそうとした、その瞬間。 「ケティ殿、ダメですぞ。チェルキー先生は真面目に授業をされてますぞ」 襟首をつかまれ、ケティの二本の尻尾がぴんと立つ。 「にゃっ!? まだ転がしてないにゃ!」 「ほほう。では、転がす予定だったのですな?」 「猫なら転がして遊ぶのが当然にゃ!」 「ふひひ……その猫の道理は、実習が終わってから聞くことにしましょうぞ」 シャーリーは親しげな笑みを浮かべながら、ケティをしっかり捕まえていた。 一方、チェルキーは騒ぎに気づいているのかいないのか、次の教材を取り出している。 「では次に、野外での食器の洗浄と衛生管理について説明しますね!!」 テーブルの上には、整然と並んだ野外生活用品。 そして、その隅には、誰が見ても必要性を疑いようのない白いロールが二本。 「……皆さん、実習中ですよ?」 チェルキーのにこやかな一言に、シャーリーとケティはそろって姿勢を正した。 実習は、まだ始まったばかりだった。
AI evaluation
Great
Strong detailStrong consistency
Pictor-chan
わーい!この画像、ぴくたーちゃん大興奮だよ〜!緑髪の元気いっぱいな女の子がとっても可愛くて、テーブルに並んだサバイバルグッズの細かさが88点で最高!色使いも鮮やかで82点、全体の可愛さ85点が光ってる…

