双界戦記クロスレギア『降臨』
Rin
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大規模災害によって、一夜にして姿を変えた街。 崩落したビル。炎を上げる建物。至るところに積み重なった瓦礫――。 WRAの災害救助隊員、シュウ・サヤマは、生存者を捜して被災地を走り回っていた。 その時だった。 「……?」 突然、周囲が青白い光に包まれる。 シュウが空を見上げると、厚く立ち込めていた雲がゆっくりと割れ、その隙間から眩い光が地上へと降り注いでいた。 そして、その光の中から―― 巨大な人型の機体が姿を現す。 青と白、そして黄金に輝く装甲。 背中には翼を思わせる巨大な結晶状の構造を備え、胸の中央では真紅の宝玉が鮮烈な輝きを放っている。 それは、シュウがこれまで見たどんな機械とも違っていた。 崩壊した街の上空に静かに浮かぶその姿は、巨大なロボットでありながら――どこか神々しい。 「……なんだ……あれは……」 シュウは立ち尽くした。 救助活動の最中だということさえ、一瞬忘れてしまうほどに。 恐ろしいからではない。 ただ、その姿から目を離すことができなかった。 その頃――謎の機体の内部。 青い光に照らされたコックピットには、正体不明の操縦者が座っていた。 その姿は黒いシルエットに包まれ、表情すら見えない。 操縦者の両手は、左右に配置された青く輝く二つの宝玉へ静かに置かれている。 そして――。 操縦者は地上にいるシュウの存在に気づく。 だが、何も語らない。 機体もまた、崩壊した街の上空で静かに浮かんだまま動かない。 見上げるシュウ。 その視線の先にいる、名も知らぬ巨大な存在。 この時、シュウにはまだ何も分からなかった。 この機体が何なのか。 誰が操っているのか。 そして――なぜ、この災害現場に突然現れたのか。 ただ、この瞬間。 シュウ・サヤマは初めて、 後に自らの運命を大きく変えることになる謎の巨人と出会った――。

