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黒猫メイドカフェ臨時協力任務 ― 制服騒動編 ―
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藍引(アイピク)島、夏休み期間。 青い海、白い砂浜。 ラーメンのぼりと猫柄ランタンが揺れる海の家風カフェ。 「明日から助っ人が来てくれるニャ!!」 黒猫店長は、明日からの特別協力員を見て目を輝かせた。 金髪の長いポニーテール。 青い瞳。 凛とした立ち姿。 帝国自衛陸軍、アンジェラ・ミカエラ・ブロント 轟少尉。 「これは……絶対に似合うニャ!」 黒猫店長が取り出した衣装を見て、ケティが尻尾を揺らす。 「また店長の趣味が出てるにゃ」 「夏イベントだニャ!」 しかし、その前にチェルキーが立った。 「店長」 「……」 「少尉殿は軍人さんですよ」 「……」 「交流活動とはいえ、少々配慮が必要じゃないかな」 黒猫店長は少し考えた。 「しょうがないニャ……」 そして用意されたのは、黒を基調とした上品なメイド衣装。 猫耳アクセサリー。 白いフリル。 少し大人っぽいデザイン。 可愛らしさと華やかさを残しつつ、士官が着ても違和感のない落ち着いた制服だった。 「これならいいですね」 チェルキーは頷く。 「似合ってるにゃ」 ケティも素直に感想を述べる。 「でも少尉は、色っぽい服より、かっこいい服の方が似合うにゃ」 少尉は真面目に敬礼した。 「ありがとうございます。任務用装備として確認しました!」 黒猫店長は少し首を傾げた。 「……そこじゃないニャ」 翌日の営業開始。 「いらっしゃいませ!」 黒猫店長は、少尉の姿を見て固まった。 「……少尉?」 「はい!」 少尉は満足そうに答える。 「支給装備について、熱帯環境下での給仕活動を想定し、最適化を実施しました!」 そこには、黒猫メイドカフェの雰囲気を残しながら、さらに軽量化された装備姿の少尉がいた。 本人曰く、 「動作性向上」 「放熱性改善」 「作業効率向上」 である。 黒猫店長はしばらく黙った。 「……」 「……」 「少尉」 「はい!」 「それ、かわいくするための改修じゃないニャ」 「?」 ケティが小声で呟く。 「少尉、また違う方向に理解してるにゃ」 チェルキーは深いため息をついた。 「やはり確認が必要でした……」 しかし。 黒猫店長は、ちらりと少尉を見る。 黒猫モチーフ。 華やかなフリル。 夏らしい軽快な雰囲気。 そして何より―― ものすごく似合っている。 「……まあ」 黒猫店長は小さく笑った。 「結果的には、かわいいからいいニャ」 ケティがすぐ気付く。 「店長、ちょっと嬉しそうにゃ」 「そ、そんなことないニャ!」 「最初に着せたかったやつに近いにゃ」 「……」 黒猫店長は視線を逸らした。 「少尉が自分で選んだなら、仕方ないニャ」 チェルキーは呆れる。 「店長、絶対に喜んでいますよね」 「……少しだけニャ」 こうして黒猫メイドカフェには、新たな看板スタッフが誕生した。 黒猫店長プロデュース。 ただし最終改修担当―― 本人、アンジェラ少尉。 本人だけは最後まで、 「民間協力型糧食配給任務」 として真剣に取り組んでいた。
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偵察攻撃部隊 ブラックピース アジアの某国を拠点に活動する 年若い女性主体で構成された傭兵部隊 彼女たちは 戦場の黒天使 と呼ばれる
