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超生命機神オルフェウス『舞踏会に漂う漆黒の気配』
政財界の要人や著名人が集う華やかなパーティーへ、雪乃の父の招待で葵も参加することになった。 初めて袖を通す華やかなドレス。眩しく輝くシャンデリア。名だたる来賓が集う豪華な会場。 普段はどんな強敵にも立ち向かう葵だったが、この場だけは勝手が違っていた。 「こ、こういう場所って……落ち着かないな……。」 慣れないドレス姿と華やかな雰囲気に緊張しながら、雪乃の後ろを少しだけ歩く葵。 そんな葵を見た雪乃は、小さく微笑みながら優しく声を掛ける。 「大丈夫。今日は私がついてるから。」 その言葉に少しだけ肩の力が抜けた――その瞬間だった。 会場の空気が、一変する。 漆黒のドレスをまとった如月麗華が、静かに二人の前へ姿を現した。 胸を締めつけるような禍々しい気配に、葵の表情が鋭く変わる。 反射的に拳を握り、一歩踏み出そうとした葵。 しかし、雪乃はそっと葵の腕に手を添え、小さく首を横に振った。 「待って、葵……ここはパーティー会場よ。」 葵は息を整えながら警戒を解かない。 一方、麗華は紫色の瞳で二人を静かに見つめるだけで、何も語ろうとはしなかった。 華やかな音楽が流れる舞踏会の裏で、誰にも気づかれない静かな緊張が、ゆっくりと幕を開けようとしていた。
シリーズ
超生命機神オルフェウス
少女たちの勇気が、新たな英雄伝説を紡ぎ始める。
