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蒼穹のフロンティア【蒼き瞳が交差する夜 ― 宿敵たちの舞踏会 ―】

中立コロニー《ルミナス・ガーデン》で開かれる、地球連邦政府高官たちによる極秘レセプション。 華やかな音楽とシャンデリアの光に包まれたその夜、ヴォイド軍のスパイが潜入しているとの情報が第7機動艦隊テンペストにもたらされた。 潜入任務の参加者を募る中、真っ先に名乗りを上げたのはアリシア・ヴァレンタインだった。 彼女の胸にあったのは淡い恋心ではない。 廃墟と化したコロニーで初めて素顔を見た、あの蒼い瞳の男――グロフィス・ラングレーへの、消えることのない強烈な意識だった。 「もしかしたら、あの男に再び会えるかもしれない」 それは期待ではなく、確信にも似た予感。 戦場で幾度となく死闘を繰り広げてきた宿敵。 互いの実力を誰よりも認め合い、そして決して譲れない信念を持つ、最大のライバル。 そして、その予感は現実となる。 豪奢な会場の中央で、礼装に身を包んだグロフィスが静かにアリシアの前へ歩み寄った。 「やはり来ていたか………。」 差し出された手に込められていたのは、愛情ではない。 言葉にせずとも伝わる、宿敵への挑戦と敬意だった。 アリシアは一瞬だけ目を細め、無言でその手を取る。 流れ始めるワルツ。 優雅にステップを刻みながらも、二人の視線はまるで戦場で刃を交える時のように鋭くぶつかり合う。 このダンスは、休戦ではない。 言葉を持たない心理戦。 静寂の中で繰り広げられる、もうひとつの戦いだった。 周囲にはただ、美しく踊る男女にしか見えない。 だが二人だけは知っている。 次に宇宙で相まみえる時、再び命を懸けて戦うことを。 それでもこの一瞬だけは、戦場を離れた場所で互いの存在を確かめ合う。 最大の敵であり、最も強く意識せずにはいられない相手――。 蒼き瞳が交差するその夜、 宿敵たちの静かな火花は、華麗なワルツの中で誰にも気づかれることなく散っていた。

シリーズ
蒼穹のフロンティアー果なき空の向こうにー

「隠された真実が、人類を二つに裂く………。真実を暴くのは、裏切りか――それとも希望か。」

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オリジナルキャラクター劉妃(りゅうひ)のイラストをメインで投稿しています。 小説「閃光のミラージュ」「蒼穹のフロンティア」も投稿しています。 良かったら、いいね、フォローよろしくお願いします。

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