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蒼穹のフロンティア【コロニーに降りたやさしい時間】
戦場の緊張から、ほんの少しだけ離れた日。 第7機動艦隊旗艦テンペストの寄港したコロニーには、人工の空と、柔らかな光に包まれた公園が広がっていた。 アリシアは、静かな風を感じながら歩く。 その隣では、小さな笑い声が弾ける。 「まってー!」 ユナが無邪気に駆け出し、それを追いかける白い子猫―― かつてテンペストに迷い込み、今では皆の癒しとなった小さな命。 命のやり取りが日常だった彼女にとって、この何気ない光景は、どこか眩しくて―― ベンチに腰を下ろせば、ユナは子猫をぎゅっと抱きしめて、嬉しそうに笑う。 その温もりを見つめるアリシアの瞳には、戦士ではない、ただの一人の女性としての優しさが宿っていた。 守るべきものは、きっとこういう時間なのだと―― 静かに、確かに、彼女は感じていた。
シリーズ
蒼穹のフロンティア
「隠された真実が、人類を二つに裂く………。真実を暴くのは、裏切りか――それとも希望か。」
