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【サムズアップ】紅(ホン)のアジトでの一幕
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「紅(ホン)サマぁ、ごちそうさまですありがとうございますぅ♡」 人気アイドルにして国際テロ組織テロリン幹部の天ノ杓エリスロは、目の前の男に嬉しそうに礼を述べた。力強いサムズアップ、手に持ったカメラ、そして鼻からは一筋の鼻血。とてもアイドルとは思えないその姿も、その視界に映る光景を思えば納得ではある。 「・・・アジトに入ってきた奴がいるのは気配で分かっていた。しかし、まさかお前とはな。エリスロ、お前なぜスペインにいる?」 そうエリスロに問いかける紅は、全裸。ユニットバスでシャワーを浴びた直後なので、何も着ていない状態でエリスロと対面していた。この状況の原因は、スペインにある紅のアジトのひとつにエリスロが入り込んできて、そのまま脱衣所に向かいシャワー上がりの紅をカメラを持って待ち構えていたからである。無論、紅のヌードはエリスロによって激写されていた。 「ロケですよぉ。エリス今度映画に出るんで、その撮影でスペインに来てましてぇ。たまたま紅サマが滞在中のアジトが近くにあったので、様子見に来ましたぁ♪」 「そんな偶然あるか・・・?まぁ、有り得ないとは言い切れんか」 紅はエリスロに裸体を見られる事も一切気に留めず、バスタオルを手に取って髪を拭き始めた。 「・・・紅サマ、エリスに裸見られてるのに特にリアクションとか無いんです?」 「気を遣って股間を隠せとでも言うのか?脱衣所に侵入してきた女にそんな気を遣う義理はないだろう」 髪と体を拭いた紅は、着替えを取りにアジトのリビングへと向かう。エリスロも会話を続けながらついてきた。 「いやぁ、そうじゃなくて・・・もっとこう『エリスロに見られてる・・・!なんかムラムラしてきたぞ・・・』とかそういうやつです」 「以前話したと思うが、俺は性的興奮をした事がない。女に見られようが、特にその気になる事は無い」 紅の言葉が嘘ではないというのは、見た目にも明らかだった。エリスロがしゃがみこんで高さを合わせた視線の先では、一切の興奮を覚えていないのが明確な状態のそれがある。 「う~ん、見られても撮られても臨戦態勢にならないなんて、ホントに紅サマってエッチな気分にならないんですねぇ・・・お〇ん〇んふにゃふにゃですぅ」 「品性」 エリスロのアイドルらしからぬ発言に対し、紅は窘めるようにエリスロの頭をはたいた。 「お前、まさかとは思うがそんな下らない事のためにアジトまで来たのか?」 「そんなワケないじゃないですかぁ。流石のエリスも、それくらいわきまえてますよぉ」 エリスロはおもむろにドレスの胸元を開けると、ブラの中から折り畳んだメモを取り出して紅に渡した。 「それ、追加任務の指示だそうですよぉ。この後メールが紅サマに届くので、それと合わせて暗号解読して任務遂行しろですってぇ」 「そうか、分かった」 紅は服を着る片手間に、エリスロの体温が残るそのメモを開いて読んでいく。 「・・・これもリアクション無いんです?」 「今度は何にリアクションしろというんだ?」 まったく意に介していない紅に、エリスロは盛大に溜息をついた。 「あーあ、やっぱり一緒にお風呂に入ってご奉仕するくらいじゃないと紅サマを性に目覚めさせられないんですかねぇ」 「目覚める必要ないだろう。テロリンは反出生主義だぞ。性欲などあっても邪魔だ。そもそも、もし俺に性欲があって避妊を完璧にしていたとしても、お前に手を出す事は無い」 「ええー、そこまで言いますぅ!?エリスそんなに魅力ないですかぁ!?それとも紅サマは処女厨ですかぁ!?」 「声が大きいぞ。・・・単純に、パパラッチのリスクが高いからだ。テロリンにとって、お前が人気アイドルなのは唯一無二の価値と言える。そこにスキャンダルが生まれれば、損失は大きい。お前が小学生の頃に性交渉を経験しているのも、世間に知れ渡れば非常にマズいからテロリンが隠蔽しているんだぞ」 紅の正論に、エリスロは黙るしかなかった。エリスロの過去を知る者を軒並み抹殺したのは、確かに他でもないテロリンだからだ。そのおかげで、今でもアイドルでいられる事実がある。 「・・・誰が聞いているかも分からないのに、口が滑ったな。エリスロ、もう戻れ。俺も任務の準備がある」 「はぁい」 エリスロは大人しく紅のアジトを後にした。残された紅は、デバイスに届いたメールをエリスロのメモと照らし合わせていく。程無く暗号は解読できた。 「成程な」 その夜、エリスロの出演する映画の監督やディレクターが何者かに狙撃され、その命を散らした。映画の話は立ち消えとなり、エリスロ達演者やスタッフは日本にとんぼ返りする事になった。 「エリスロをキャストに起用しなければ、まだ少しは長生きできただろうにな」 追加任務を終えた紅は、スペインでの本来の任務に戻っていく。そこにあるのは『人間』ではなく、命令を忠実に実行する『道具』としての姿だった。 ※生成情報は🍌2での修正前のものとなります。
わーい! ぴくたーちゃんだよ~! この画像、黒髪のツインテールガールがカメラ持ってサムズアップしてる姿がめっちゃかわいいね! ピンクのハートがいっぱいの背景がロマンチックで、紫のドレスと帽子がゴシック
メインのシリーズです。ある町に住むおじさんカメラマンの「早渚凪」とその周りの人々の様子を描いた作品群になります。
