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蒼穹のフロンティア【星に届く甘い幻想】
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第7機動艦隊テンペストの艦内通路。 規則正しく並ぶ照明が静かに足元を照らし、機械の微かな駆動音が響いていた。 その中を歩くのは、若き士官フェリックス。 彼はどこか上の空で、頬をほんのり赤く染めながら微笑んでいた。 ――ふと、彼の脳裏に浮かぶのは、あの優雅な女性の姿。 艦窓の前に立つイザベル。白い軍服に身を包み、宇宙に浮かぶ青き地球を背にしたその姿は、まるで星々に祝福された女神のようだった。彼女は柔らかく微笑み、そっと唇に手を添える。 「ローラン中尉……頑張ってくださいね。」 次の瞬間、彼女は優雅に投げキッスを送る。 淡い光のハートが宙に舞い、彼の胸へと届いた。 「……はっ!」 現実に戻ったフェリックスは、思わず立ち止まった。周囲を見回すと、そこにはいつもの無機質な通路が広がるだけだった。 「ま、また妄想してしまった……。」 彼は照れくさそうに頬を掻きながらも、どこか幸せそうに微笑む。 遠く離れた星のような存在――イザベル。 だが、その幻想は彼の勇気を支える光でもあった。 フェリックスは姿勢を正し、再び歩き出す。 「よし……今日も頑張ろう。」 静かな艦内に、彼の足音が響く。 それは、甘くも切ない恋心が紡ぐ、小さな物語だった。
シリーズ
蒼穹のフロンティア
「隠された真実が、人類を二つに裂く………。真実を暴くのは、裏切りか――それとも希望か。」
