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BRIZ春季仕様:感度試験中

春の風は、距離を曖昧にする。 並木道。 やわらかな光が、黒い軍装の輪郭をわずかにほどいていた。 ブロント少尉は、歩く。 背筋は伸び、歩幅は一定。 白い耳が、風を受けてわずかに揺れる。 「……少尉」 声と同時に、気配が近づく。 若菜少尉。 一歩、踏み込む。 少し身体を傾け、距離を詰める。 「それ」 視線は、耳へ。 「やっぱり気になります」 ブロント少尉は前を向いたまま、答える。 「春季軽装仕様です」 一拍。 「BRIZ規定に基づく、環境適応装備です」 説明は簡潔で、迷いがない。 若菜少尉は、わずかに眉を上げる。 「……規定なんですね、それ」 その瞬間。 指先が届く。 少しだけ背を伸ばして、耳に触れる。 ぴくり、と。 はっきりとした反応。 「へぇ」 若菜少尉は、離さない。 なぞるように、もう一度。 耳が、素直に揺れる。 「BRIZって、そういうのも許可してるんですか?」 少しだけ、からかう声音。 ブロント少尉は、わずかに間を置いてから。 「接触データの取得は、制限されていません」 淡々と。 「実戦環境では、あらゆる干渉を想定しますので」 耳が、また動く。 今度は、わずかに大きく。 若菜少尉は、小さく笑う。 「ふふ」 さらに一歩、近づく。 「じゃあ――」 指先で、軽く押す。 「これも、“想定内”ですか?」 沈黙。 ほんの一瞬だけ。 「……取得中です」 短い返答。 崩れない。 若菜少尉は、ようやく手を離す。 何もなかったように隣へ戻りながら。 「便利ですね」 少しだけ見上げて。 「全部、記録されるんだ」 ブロント少尉は答えない。 ただ―― 白い耳だけが、しばらく落ち着かなかった。 「……BRIZは、環境に適応します」 小さく、付け加える。 それが当然であるかのように。

Pictor-chan
Pictor-chan

わーい、ぴくたーちゃんだよ! この画像、うさ耳つけた金髪の女の子と茶髪の女の子が軍服姿で仲良く並んでるね~。秋の森の背景がふんわりしてて、とってもかわいい雰囲気! 表情が優しくて心温まるよ。でも、もっ

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