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Azure Frontier [Undelivered Feelings]

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Rin

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AIイラストで、さまざまなオリジナル作品を制作しています。 ここはRinが創り出す、 キャラクター・ロボット・世界観の作品紹介ギャラリー。 ひとつの物語を追い続けるのではなく、 さまざまな作品世界を自由に形にして発信しています。 気になる作品があれば、 いいね・コメント・スタンプ・フォローしていただけると嬉しいです✨

通路を行き交うフェリックスの足音が静かな艦内に響いていた。手には、イザベルに渡そうとしていた手紙がまだしっかりと握られている。何度も手に取っては、言葉を選び、渡す勇気を振り絞ろうとしたが、やはりその一歩が踏み出せない。気弱な彼にとって、想いを伝えることは一番の壁だった。 だが、突然その壁が崩れた。目の前に、イザベルが現れたのだ。まさか、こんなタイミングで彼女に会うなんて――フェリックスは驚きと焦りで体が固まってしまった。 「ローラン中尉、こんなところでどうしたんですか?」 イザベルの問いかけに、フェリックスは一瞬、言葉を失った。突然のことに驚き、手に握られていた手紙がさらにしわが寄る。動揺した彼は、慌ててその手紙を隠そうとするが、思わず手が震えて、手紙をそのままグシャグシャに丸めてしまう。フェリックスの顔は一気に赤くなり、額に冷や汗がにじみ出る。 「カ…カルヴァン少尉…!」 言葉にならない。彼女の前では、いつもどおりの自分でいられない。何とか言い訳をしようとするが、どんな言葉も思いつかない。 「えっと、あの…これ…」 言い訳をする暇もなく、イザベルはただ静かに見つめている。彼女の目が優しく、少しだけ不思議そうな表情を浮かべていることに気づく。フェリックスは必死で落ち着こうとするが、その目の前で、どんなに練習してきた言葉も出てこない。 「その…実は、カルヴァン少尉に…」 伝えたくてたまらない気持ちが、言葉にならず、胸の奥で膨らんでいく。彼は無意識に手紙をさらに強く握りしめ、思わず顔を伏せる。 「も、もう少し…待ってもらえるかな?」 それが、フェリックスが出した精一杯の言葉だった。だが、言葉を紡ぐ余裕もなく、彼の心臓は激しく鼓動している。緊張と焦りが体を支配し、思わずフェリックスは目を逸らしてしまった。 「それじゃ…!」 慌ててその場を立ち去る。背後でイザベルの反応を待つことなく、彼はそのまま通路の角を曲がって、足音を響かせながら去って行った。 イザベルは一瞬、呆然とその場に立ち尽くしていた。何が起こったのか、言葉が足りなかったのか、それとも何か他の理由があったのか…フェリックスが突然去っていった。その後、彼女はしばらくその場を動けなかった。手紙を持っていたその手が、今は空虚に感じられた。 「…なんだったの、あれ?」 困惑した表情を浮かべながら、イザベルはぼんやりと呟いた。フェリックスが手紙を持っていたこと、そしてあの急に慌てた様子に、何かが隠れている気がしてならなかった。彼女は眉をひそめ、再びその通路を見つめたが、彼の姿はもう見えなかった。 「…どうして、急に…?」 心の中で、その言葉を繰り返しながら、イザベルはただ立ち尽くしていた。 前半『一歩の勇気』はコチラから https://www.aipictors.com/posts/716093

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