241206
なんか人気っぽいので第三弾だゾ ※鎖で乳暖簾を作ってみたかっただけの作品 ~~~~~~~~~~~~~~~~ この地は、モンスターが蔓延る世界だ。チート能力を持つ同邦人たちのせいで、滅茶苦茶になってしまった。 男性だけが魔力を持つとされ、女性はただ強い魔力を持つ子を産む役目だけを課せられた。 やがて、女性は権利を奪われ、人間として扱われなくなり「メス」と呼ばれるようになった。 街で見かけるメスたちは、どれも非常に若い。平均寿命はおそらく30歳以下なんだろう…なんて酷い世界なんだろうな。 仕事を終え、夕焼けが赤く染める空の下、奴隷商へと足を向ける。 あの強かった彼女なら、この世界を変えられるかもしれない。そう思っていた。 だが、この世界で強い女性と言うのは必要とされていなかった。 荒んだ空気の中、鎖に繋がれた彼女の姿が目に入る。 消えかけた夕日の光に照らされた久しぶりに見た彼女は、以前の面影を留めていなかった。 「この奴隷は、売れてもすぐ戻ってくるんでさぁ。もうそろそろ赤字になりそうだから、牧場送りにする予定ですわ」 「ああ、この鎖ですかい?外すのが面倒だから、売れるたびにそのまま付けてるんですわ。貴族様たちがアダマンタイトの鎖なんかを付けるせいでね…もしお客さんが買ったら、これで5本目になりますぜ」