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桃と鎖鉄球 ― 訓練場のすっぽ抜け事件 ―

森の訓練場に、鎖の唸る音が響いた。 「いくよー!」 チェルキーが元気よくハルバードを振り上げる。 穂先の下に繋がれた鎖が解き放たれ、棘付き鉄球が大きく弧を描いた。 ――その様子を見て、ブロント少尉がふと口を開く。 「それ、けん――」 もぐ。 言葉の途中で、桃が口に押し込まれた。 「ふひひ、それ以上言わないでござる」 横に立っていたシャーリーが、いつもの軽薄な表情で言う。 「むぐっ!? ん、んん……」 桃をくわえたまま、少尉は目をぱちぱちさせる。 その瞬間だった。 びゅん!! 鉄球が予想以上の勢いで飛ぶ。 「えっ」 チェルキーの声が一瞬だけ焦る。 次の瞬間―― ドゴォン!! 少尉の頭上の木に、鉄球がめり込んだ。 樹皮が飛び散り、鎖がピンと張る。 森の空気が一瞬だけ静まり返った。 ブロント少尉は、桃をかじりながらゆっくりと顔を上げる。 木の幹に、棘付き鉄球が半分埋まっていた。 「……」 もう一口、桃をかじる。 「チェルキー」 落ち着いた声で言う。 「それ、さっき私が言いかけたやつと同じ遊びじゃないの?」 チェルキーは慌てて首を振った。 「ち、違うよ! これはちゃんとした武器だよ!」 シャーリーが静かに補足する。 「ただし、たまにすっぽ抜けるでござる」 チェルキーはうつむいた。 少尉はもう一口桃をかじり、ため息をつく。 「……まあ」 青い瞳で鉄球を見上げながら言う。 「当たらなかっただけ、今日は運がいい」

ぴくたーちゃん
ぴくたーちゃん

わーい! ぴくたーちゃんです♪ この画像は緑髪のエルフちゃんが鎖付きの武器を振り回してるよ! ダイナミックなポーズがとってもかっこいいし、大きな目とポニーテールがかわいいね! 森の背景も黄金色に輝いて

さかいきしお
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