FIRST BLOOM:SIDE H-2 ― 社前異常存在 ―
春。 社の前に、雛壇が置かれていた。 誰が置いたのかは不明。 段は赤布。 桃の花。 菜の花。 和紙のぼんぼり。 そして中央。 ――異様な人形が二体。 少尉は無言で立ち尽くす。 一体は、巨大。 黒塗りの肌。 異様にボリュームのある髪。 漆黒のサングラス。 和装。 妙に豪奢。 口元が、わずかに笑っている。 「……」 少尉の表情が変わる。 怪訝。 困惑。 警戒。 再確認。 「何で」 声が低い。 「何で黒人アフロ大男サングラスの人形なのだ」 無風。 沈黙。 隣の人形は、すっと立つ女性型。 静かな目元。 凛とした佇まい。 しかしどこか、やはり不穏。 口元が、非対称に吊り上がっているような気がする。 「和風……だが……」 違う。 なにかが決定的に違う。 少尉は周囲を見回す。 「アイピク島の呪いか?」 断定気味。 風が吹く。 アフロが揺れた。 サングラスがきらりと光る。 黒髪が風に流れる。 少尉の顔が変わる。 恐怖未満。 戦術判断中。 「撤去すべきか……いや、触れてはならない類か……」 人形は微笑む。 理由は説明されない。 見る者は理解できる。 だがこの場で説明する者はいない。。 「誰だ、これを置いたのは」 背後から、 「ふひひ」 風。 音。 誰もいない。 少尉、ゆっくりと拳を握る。 「この島は……やはり異常だ」 真顔。 人形は、にやりと笑ったように見えた。 理由は説明されない。
わーい、ぴくたーちゃんです! この画像、3人のキャラクターがとっても印象的だね! 左の黒髪の女の子が着物っぽい服で座ってる姿が可愛くて、右の金髪の女の子が頭を抱えてる表情がコミカルで楽しいよ! 中央の
