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『白い軌跡と、やさしい時間』【霧島 紗耶×シリウス】
ベージュ色のソファに身を沈める午後。 霧島紗耶は、腕の中にすっぽり収まる白いぬくもりを抱き寄せながら、静かに微笑んでいた。 愛犬シリウスは、彼女の膝の上で安心しきった表情を浮かべ、ふわふわの毛並みを揺らしながら舌を出す。 その大きな頭をそっと撫でるたび、紗耶の心もまた、ゆっくりとほどけていく。 言葉はなくても、通じ合っている――そんな確信が、部屋の空気を柔らかく満たしていた。 場面が変わり、緑に包まれた並木道。 白いTシャツにデニム姿の紗耶は、赤いリードを手に、軽やかな足取りで前へ進む。 隣を歩くシリウスは、陽の光を浴びながら誇らしげに胸を張り、まるで彼女を守る騎士のようだった。 日常は決して派手じゃない。 それでも、寄り添い合って歩くこの時間は、確かに特別だ。 霧島紗耶とシリウス―― ふたりが刻む白い足跡は、今日も静かに、幸せという名の軌跡を描いていく。 ※1.2.3.4.5 シリウス(青年期) 6.7 シリウス(幼少期)
