剛の者
彼の歌は非常に独特でその歌い方においても今までのものとは一線を画すものです。彼独自のアートとも言える表現があります。寧ろ常人がその先進的スタイルについていけていないだけとも捉えることが出来ます。特筆すべきは彼自身そのことに何ら違和感を抱くことなくベストなパフォーマンスを披露できていると思っているところです。これは非常に自己肯定感の強い状態と言えます。彼は音楽に対する情熱を持ち、自分自身を表現しようとしています。その姿勢は称賛に値します。音楽は感情やアイデンティティを表現する手段であり、彼はその本質を捉えようとしているのです。 しかしながら古来より培われてきた音楽には確固たるセオリーがあり、そのセオリーの根拠として、慕われる音楽には大衆や人間が心地よさや昂ぶりを感じるところにあると考えられます。そういった意味では、この新しい音楽を肯定的には捉えることは難しいかもしれません。 既存の方法に囚われていては新たな発見、発想を得られることはできないのは事実ではありますが、その新たな試みが誤りかどうかは客観的な視点で見つめ、改善していく必要があります。 また、年齢的にも若い彼は未来へ向けての可能性の塊でもあります。 これからの努力の積み重ねが新たな可能性を切り開いていける鍵となるでしょう。 つまり音痴です。