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かっぱ~泡沫の川辺、プカプカ浮かぶ特等席~
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夜のしじまを切り裂くように降りしきる、激しい雨。 激しく流れる川の水面は、まるで無数の星を溶かしたように青くまたたき、光の波紋を幾重にも広げている。 その冷たい奔流のただ中に、まるで特等席のベッドに寝そべるかのように、彩葉は仰向けでプカプカと、実に心地よさそうに漂っていた。 自慢の「黄緑色のカッパ(レインコート)」は雨粒を弾いてツヤツヤと輝き、頭のてっぺんには不思議と水が絶えない白いお皿。 夜空を見上げるオッドアイに、降り注ぐ雨足がキラキラと反射する中、彼女はひょいと、右手のきゅうりと左手の古びた十円玉をカメラに掲げてみせた。 「ねえねえ、見て! 雨の日の川って、こうやってカッパを着てプカプカ流されてるだけで、すっごく心が落ち着くんだよね。……あ、容姿のことは言わなくていいよ? 自分で言うのもなんだけど、今日の私のコーディネート、完璧に川の景色と馴染んでるから! ……それでね、さっき流されながら川底をよーく探検してたら、ほら、この片手サイズの古い十円玉を見つけちゃったの。これ、ただの十円玉じゃなくて本物の『銅(どう)』でしょ? 河童の世界じゃ、なかなかの掘り出し物なんだから。これ一枚あれば、人間の世界でどれくらいきゅうりが買えるのかな? あ、そうそう! きゅうりと言えばね、川に浮きながら食べるきゅうりって、水分補給と栄養補給が同時にできて、もう最高の贅沢なんだよ。シャキシャキしてて、雨の匂いと混ざってすっごく美味しいの! ……って、あれ? おかしいな……。 流れるプールみたいで楽しいなーって思ってたんだけど、さっきからずーっと同じ景色が見える気がする……。 ……はっ!? もしかして私、カッパのフードの紐が、後ろの甲羅リュックの金具に引っかかって……どこにも進めずにその場で足踏み状態になってる!? うぅ、せっかく十円玉も見つけて、これからきゅうりパーティーしようと思ったのに……! ね、ちょっとそこの陸地から手を伸ばして、私のカッパを引っ張って助けてくれない……?」 川の流れに逆らえず、その場でクルクルと回りながら、彩葉はちょっぴり恥ずかしそうに、でも嬉しそうに、きゅうりを咥えたままこちらを見つめて助けを待っているのだった。
わーい!この女の子、明るい緑のレインコートがぴかぴかで元気いっぱいだね~!髪のグラデーションや宇宙背景もキラキラしてて楽しい雰囲気だよ!
固定モデルのうちの娘
